【旅行記】リトアニア・カウナス観光 – 世界遺産モダニズム建築と芸術を巡る旅


昨年も訪れたリトアニア、今年も縁あって再訪の機会を得ることができました。かつてリトアニアの首都であったというカウナス。その時代に建てられた建物は新市街地に今も多く残っていて、少し前の最先端という感じが、いわゆる「レトロフューチャー」な雰囲気。それ以外にも旧市街には中世の歴史的建造物が残っていて、歩きながら地区ごとに時代を反映した特色ある街並みを楽しむことのできる街です。

リトアニア旅行を計画中で、是非カウナスにも足をのばしてその雰囲気を感じてみたいと思っている方、本記事では建築と芸術に焦点を当ててその魅力をお伝えしています。記事の最後には、建築好きな方には特にお薦め宿泊先も載せていますのでどうぞ最後までお付き合いください。

目次

カウナスへの行き方
新しくも懐かしさ漂うモダニズム建築
平和と自由の尊さを胸に刻む「杉原記念館」
知られざる名画に触れる「チュルリョーニス国立美術館」
ソ連時代の建築が目を惹く「カウナス絵画ギャラリー」
カウナスのお勧め宿泊先

カウナスへの行き方

リトアニアの首都ヴィリニュスからは電車でもバスでも1時間半程から2時間ほどで来ることができます。

日本から来る場合は、日航やフィンエアー利用、ヘルシンキ経由でヴィリニュスに入るのが便利なようです。スターアライアンスだと、LOTポーランド航空でワルシャワ経由という行き方も。

ロンドンからの場合は、カウナス空港への直行便が格安航空会社によって運行されています。時間帯や運行日によっては、ヴィリニュスまで飛び、そこから陸路という方が結局は負担も時間もかからないかもしれません。

ヴィリニュスからは電車でもバスでも行けますが、スーツケースがいくつかあったので、電車を選択。一等席を取りました。切符は駅の自販機で買えますし、時間がぎりぎりになってしまった場合は車内で車掌さんからも買えます。但し、多少の追加料金が発生するので駅には時間に余裕をもって到着しておきたいですね。乗車前で11.10ユーロ、車内では12.60ユーロでした。

バス利用の場合、ヴィリニュス中央駅の隣にあるバスターミナルから乗ることができます。リトアニアのバスは、マイクロバス並みの大きさのこともあるので、大荷物があるなど、迷った場合は、やはり電車でしょうか。

新しくも懐かしさ漂うモダニズム建築

カウナスの新市街は、リトアニアが独立し、臨時の首都機能がこの町に移っていた1920〜30年代の建物が今も多数残っているとのこと。モダニズム建築都市として世界遺産にも登録されているそう。装飾は抑えめで、機能性重視と言われるモダニズム建築ですが、同時代に流行したアールデコ様式からも影響を受けているらしく、用の美だけではない、造形的な美しさも確かに感じられました。

ジャリアカルニス地区にある「グダヴィチウス夫妻邸(House of Pranas and Aleksandra Gudavičius)」もそんな一軒。白い外壁に円形の窓が特徴的で、人が暮らす建物としての機能性と美しさが共存しています。この住宅、今も大切に使われているそうですが、当時としては最先端の住宅だったに違いありません。

「キリスト復活教会(Church of the Resurrection of Christ)」にも立ち寄りました。残念ながら中には入れなかったのですが、高台に建つ白亜の外観は新市街中心部にある広場からも見ることができ、カウナスを象徴する建築の1つ。直線で構成された塔とファサードには、モダニズムの機能美を感じつつ、どこかアールデコの要素もありました。

「ヴィタウタス大公戦争博物館」や「中央郵便局」(改修のため閉鎖中)も新市街中心部にあるので、外観だけですが見ることができました。

平和と自由の尊さを胸に刻む「杉原記念館」

世界遺産にも登録されているカウナスのモダニズム建築。「杉原記念館(Sugihara House)」はこれらの地区からは少し外れた、小高い丘の閑静な住宅街に、まるでカウナスの街を見下ろすかのように建っています。旧日本領事館だったという建物では、入館料を払えば当時の執務室や居住空間も見ることができます。

杉原氏の功績や、当時の情勢下、カウナスがどのような経緯で臨時首都になったのか等、最近刷新された展示からも学ぶことができるので、是非訪れてみて欲しいと思います。

知られざる名画に触れる「チュルリョーニス国立美術館」

カウナスの中心部に位置するチュルリョーニス国立美術館。チュルリョーニス(1875-1911)という人物が一体どんな人なのか、全く予備知識もなしに、単に、美術館の建物が気になったという理由でなんとなく入ってみました。

ところがどうでしょう、最初の数点を観ただけで、引き込まれるような感覚を覚えました。これまで目にしたことのない画風です。絵画の題材も、海や宇宙といった、いわゆる(当時としては)未知の領域を扱っていて、神秘的であり、幻想的であり、内省的なのです。2025年は、チュルリョーニスの生誕150周年ということで、これを記念した特別展「琥珀から惑星へ」が開催されていました。

企画展に合わせて展示されていた、カジス・シモニス(Kazys Šimonis)(1887-1978)イラ・ジャン・ベルモント(Ira Jean Belmont)(1885-1964)の作品も同様に興味深く、当時のリトアニア画壇の一端を垣間見ることができました。

リトアニアまで出かけることが難しい方には朗報です。来年2026年には、1992年にセゾン美術館で開催されて以降初の展覧会が日本でも行われるそうです。

本業は音楽家であったというチュルリョーニス。館内には、彼の音楽を聴くことのできる演奏会場(いつもは録音済みの音楽が流れているようです)もありました。


ソ連時代の建築が目を惹く「カウナス絵画ギャラリー」

チュルリョーニス国立美術館に入った時に、せっかくだからと思って買った共通券で、絵画ギャラリーにも足を運んでみました。こちらは、現代美術を扱う展示施設のようです。特別展「”Fairy Tale” Childhood in Lithuania in the Late Soviet Era(邦訳:ソ連末期のリトアニアにおける「おとぎ話のような」子ども時代)」が行われていました。

また、日本のアーティスト靉嘔(Ay-O)による「ブラックホール」シリーズの作品専用の展示室もあるので、忘れずに鑑賞(というより、体験と言った方が適切でしょうか)してきてください。

カウナスのお勧め宿泊先

残念ながらカウナスにはヒルトン系列ホテル(このブログの目的がヒルトン系列ホテルを紹介することのためです)はありませんが、予約サイトなどで検索すると素敵なホテルがたくさん出てきます。今回、泊まったのは「ビクトリア・ホテル・カウナス(Victoria Hotel Kaunas)」。

2009年に大規模な改修が行われる前までは印刷工場だったという建物。共用部分だけでなく、お部屋も広々していてとても寛げました。朝食は品数豊富、味付けもとても美味しくて毎食食べ過ぎてしまうほど。

滞在中、何度も利用した館内のレストランでは、何を注文しても満足いくお料理でした。出張中、お話する機会のあった現地の方も、ここはお気に入りのレストランなんだそう。

カウナスの地ビールをお探しなら、ヴォルファス・エンゲルマン(Volfas Engelman)を是非お試しください。

今回紹介したビクトリア・ホテル・カウナスを予約サイトで見てみる>>

>>気に入ったら、ぜひ予約してみてださい。

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