【旅技】欧州の格安航空会社はサブスク時代へ – LCCの有料会員制度を徹底比較

本ブログではあまり話題にしてこなかった、格安航空会社(LCC)。ヨーロッパのLCCは、いま「サブスク時代」に入っています。ますます存在感を強めるLCC。年会費を払えば、座席指定や優先搭乗が無料。中には年間パスで「ほぼ乗り放題」というサービスまで登場しました。

かつては「安いけど不便」と言われたLCCですが、現在は顧客を囲い込むためのサービス競争へと大きく変化しています。本記事では、ヨーロッパの主要LCCが展開する会員制度をまとめました。各社異なった特典を提供していますので、自分に合った会員制度を選ぶのに、是非参考にしてみてください。

この記事はこんな人にお勧め

欧州内で格安航空会社(LCC)の利用が多い
LCC利用時、の快適性、利便性を上げたい

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目次

ヨーロッパのLCCと大手航空会社の違い|サービス・快適性
LCCは安さから囲い込みへ|各社会員制度を比較
まとめ|ヨーロッパLCCはサブスク時代へ

ヨーロッパのLCCと大手航空会社の違い|サービス・快適性

このブログの読者さんなら既に知ってると思うのですが、僕の場合、ブリティッシュ・エアウィズ(以下、カタカナは長くなるので古風ですが英国航空と書きますね)上級会員を維持したいので、積極的に格安航空会社を選ぶことはしていません。それでも、あまりに航空券代の差額が大きい場合や就航地の条件などを考慮してLCCを利用することも。

LCCは遅延や欠航などが多いなどと言われていますが、利用してみて思ったのは、正直、欧州内であれば大手航空会社(英国航空など)のエコノミークラスと大差ない、ということ。

本記事では、LCCの利用頻度の高い方が是非押さえておきたい、各社独自の会員制度についてまとめてみました。

因みに、僕の場合、搭乗前、ラウンジを利用することができるので、そこで食事を済ませておけば2時間前後の飛行であれば機内で何か必要になるということもありません。

LCCは安さから囲い込みへ|各社会員制度を比較

格安航空会社各社の動きで近年の流れは差別化。2000年代の成長・拡大期を経て、2010年代からは、更に多くの格安航空会社が参入、LCCも多様化を見せはじめ、2020年代後半となった現在も、その勢いは衰えることはありません。

ヨーロッパでは、格安航空会社についていた悪い印象、LCCだから安かろう悪かろう、という段階からは既に脱却しつつあり、各社、顧客を長期的に確保するため、いわゆるリピーター獲得のための方策を打ち出しています。

優先搭乗や座席指定無料など、大手航空会社、いわゆるナショナル・フラッグ・キャリアであれば上級会員になるか、ビジネスクラスの航空券を手配しなければいけないような特典です。これらが、有料会員となることで利用可能となるというのは、かなり魅力的。特に、英国航空では上級会員になるための条件が2025年4月から大きく変わり、以前の制度に比べると随分とハードルが上がりました。


下記、各社の制度をまとめましたので、参考にしてみてください。

easyJet(イージージェット)|easyJet Plusの特典と年会費


イージージェットはイージージェット・プラス(easyJet Plus)という有料会員サービスを開始。年会費215ポンド払うことで、座席指定、優先チェックイン、優先保安検査、優先搭乗、条件付きで2個目の機内持ち込み荷物が無料になります。これにより、70%の利用者はリピーターであるという結果も出ているよう。ブリティッシュ・エアウェイズの上級会員への乗り換えを狙って、特別に半額での提供も行っています。

知っ得情報

現在、英国航空の上級会員(ブロンズ、シルバー、ゴールド)は、上記、easyJet Plusの年会費が期間限定で半額となっています。対象者は、2026/3/31までに、easyJetまで電子メールでお問い合わせください。申込者名と、英国航空上級会員カードの写真を、下記宛先に送ってください。
pluscardoffers [at] easyjet.com

Wizz Air(ウィズエアー)|All You Can Flyと会員制度の内容

2024年、ウィズエアーWizzAirが打ち出した、オール・ユー・キャン・フライAll You Can Flyという年間乗り放題パスは、大きな話題を呼びました。

年間599ユーロ支払えば、出発72時間前からしか予約できないという制限はあるものの、10ユーロ前後の手数料のみで全路線の空席に乗れるという革新的なサービスです。また、月額制のものもあり、毎月決まった回数搭乗できるというサービスや、イージージェット・プラスに近い年会費制の割引優待制度、Wizz Discount Clubというのもあります。

Ryanair(ライアンエアー)|年会費プログラムと優先搭乗の内容


LCCでは老舗のライアン・エアーにも年会費制プログラムがあります。199ユーロで、座席指定無料、優先搭乗、10kgまでの荷物が機内持ち込み可能となります。

Volotea(ボロテア)|会員制度と割引特典まとめ


スペイン拠点とするLCCで、イギリス在住者には馴染みが薄いかもしれません。年会費を支払うと、運賃の大幅割引、座席指定、優先搭乗が可能となります。

Vueling(ブエリング)|上級会員premiumの条件と特典

会費制ではないのですが、年に20回以上(往復であれば10回)の搭乗で上級会員プレミアムpremiumに昇格、優先チェックイン、優先保安検査、優先搭乗などが可能となります。ヒースローやガトウィック空港にも就航しているので、ロンドン在住者にも馴染みがあるのではないでしょうか。自分は、マヨルカ島からバルセロナまでの飛行に利用したことがあります(旅行記はこちら)。



このように、各社、会員への優先特典を拡充することで、従来の「安いけど不便」というLCCから脱却、うまく使いこなすものへと進化しました。ヨーロッパで頻繁に移動する人にとっては、快適性や、利便性を手にいれるために多少の会員費は許容範囲なのではないでしょうか。

空港ラウンジをうまく活用すれば、さらなる快適性を得ることが可能です。LCCの格安航空券と、カード付帯のラウンジ特典を組み合わせは最強。具体的な比較や活用法は、こちらの記事にまとめてあります。

まとめ|ヨーロッパLCCはサブスク時代へ

ヨーロッパの格安航空会社(LCC)は、かつての「安さ」だけを売りにした存在から、大きく変化しています。

各社が打ち出している会員制度は、単なるオプションではなく、リピーターを獲得するための重要な戦略の一つです。座席指定や優先搭乗といった従来は大手航空会社の上級会員向けだったサービスが、有料会員であれば利用可能になることで、LCCの利便性は大きく向上しました。

中でも、ウィズエアーのように「乗り放題」に近いサービスまで登場していることを考えると、LCCはすでに「サブスク型の移動サービス」へと進化しつつあると言えます。

なお、こうしたLCCがここまで拡大した背景には、欧州における航空自由化という規制緩和があったのですが、それと同時代的に起こった変化の影響も大きいと思っています。2000年代、実際に目の当たりにした、これらの動きについては当時の思い出など交えながらnoteの記事にしてみました。エラスムス制度の流行で欧州内の若者がかつてないほど域内を移動し始めたこと、欧州連合(EU)や共通通貨ユーロの開始などについても触れています。是非覗いてみてください。

欧州で格安航空会社が受け入れられた背景 – エラスムス世代が育てたLCC

2000年代初頭、ヨーロッパでは格安航空会社(LCC)が急速に広まりました。イージージェットの台頭やインターネット普及など、当時の実体験をもとに、その背景と変化を振り返ります。


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