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【旅行記】秋のウィーン郊外名所を巡る – カーレンベルク、グリンツィングのホイリゲでオーストリアワインを堪能

秋のウィーン。出張の合間、週末に時間ができたので、ウィーン在住のオーストリア人の友人とも再会することができました。9月にしてはかなり暑い日だったこともあり、ちょっと涼しい所に行きたいね、という流れから、友人がお勧めしてくれたのは、観光ガイドにはあまり載っていないけれど地元の人がお勧めの名所。

まずはアム・ヒンメルでウィーン市街を見渡し、森の中のシシィ礼拝堂を散策、カーレンベルクの丘からは紅葉に染まるブドウ畑を一望。そして夕暮れ時には、グリンツィングのホイリゲ(ワイン居酒屋)で秋限定の新酒「シュトゥルム」とオーストリアワインを楽しむ、という行程です。

この記事では、地元の人がお勧する、とっておき秋のウィーン郊外半日観光、車がない人向けに、公共交通機関での周り方、そして、ホイリゲで味わいたいワインについて紹介します。

オーストリア名物「シュニッツェル」

目次

ウィーン郊外観光名所(アム・ヒンメル、カーレンスベルク、グリンツィング)への行き方

アム・ヒンメルで自分の木を見つけよう

森に佇むオーストリア皇妃ゆかりのシシィ礼拝堂

カーレンベルクからウィーン市街と葡萄畑を一望

オーストリア秋の味覚「シュトゥルム」を堪能

ホイリゲでお勧めのオーストリア産ワイン

お役立ち情報|お勧め時期とお土産用ワイン


ウィーン郊外観光名所(アム・ヒンメル、カーレンスベルク、グリンツィング)への行き方

友人のお蔭で車で案内してもらえましたが、公共交通機関でも簡単に訪れることができます。地下鉄4号線の北端(終点)ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)駅を基点に計画すると分かりやすいと思います。ここからバス38Aに乗れば、この日に回った所へは簡単に行くことができます。

アム・ヒンメル(Am Himmel)へ

38Aバスに乗り、コベンツル・パルクプラッツ(Cobenzl Parkplatz)という停留所で降り、ここから徒歩10分。山を登ります。

カーレンベルク(Kahlenberg)へ

38Aバスに乗り、ハイリゲンシュタットから30分ほど。カーレンベルクで下車。

アム・ヒンメルから行く場合は、コベンツル・パルクプラッツ(Cobenzl Parkplatz)停留所に戻り、行きと同じ方向のバスに乗って15分ほど。

グリンツィング(Grinzing)へ

38Aバスでハイリゲンシュタットから10分ほど。

または、地下鉄2号線ショッテントアー(Schottentor)駅を出て地上から38番の路面電車でグリンツィングへ行くことも可能です。25分ほど、終点のグリンツィング駅下車。

アム・ヒンメルで自分の木を見つけよう

最初に向かったのはアム・ヒンメル(独:Am Himmel)というウィーン市郊外の北はずれにあるところ。ウィーン郊外からニーダーエスターライヒ州東部に広がるウィーンの森の一部です。

坂道を登って暫くすると、アム・ヒンメルの入り口が見えてきました。そこから中に入って少し歩くと、ウィーンの街が見下ろせる広場に出ました。広場の奥には階段状の座席があり、古代ギリシャの円形劇場のようです。

広場には、四季を象徴する4本の木を囲むように、36本の「生命の木」が円状に植えられています。生命の木の環(独:Lebenbaumkreis)と名付けられていて、自分の誕生日に割り当てられた樹木を見つけることができます。星座のようですね。友人の説明では、ケルトの樹木信仰に基づいているのではないか、とのこと。

早速自分の木を探してみます。「松」でした。松の人の特徴は、

「柔軟性があり、先見の明があり、優れた組織力を持ち合わせ、野心的で、誠実で、勇気があり、偏見がなく、問題解決に取り組みます。」だそう。どうでしょうか、当たっているでしょうか。

入り口の案内板にも書いてありましたが、ここは、環境保護団体が所有する敷地なのだそう。彼らが森林に親しみ、自然環境への理解を深めるための空間を整備したそうです。素晴らしい活動ですよね。

森に佇むオーストリア皇妃ゆかりのシシィ礼拝堂(Sisi Kapelle)

「生命の木の環」を後にして、森の中を歩くこと数十分、次に訪れたのシシィ礼拝堂(独:Sisi Kapelle)でした。

1854年、皇妃エリーザベト(シシィが愛称)と皇帝フランツ・ヨーゼフの結婚を記念して建てられたそうです。長年放置されていたものが、近年、再整備されて、一般の人の利用も可能なのだそう。

自然の中、木漏れ日やそよ風を感じながら大切な人と和やかで暖かな式を挙げたい、という方には理想の場所ではないでしょうか。

シシィファンの方で、その足跡を辿ってみたいという方にも、是非訪れてみてほしい所です。

歩き疲れた頃でしょうか。この辺りで一休みしたいというのであれば、ホイザール・アム・ヒンメル(独:Häuserl am Himmel)はいかがでしょうか。写真を撮り忘れてしまったのですが、ここでいただいた手作りケーキがとても美味しくてお勧めです。

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カーレンベルクからウィーン市街と葡萄畑を一望

アム・ヒンメルを後にして次に向かったのはカーレンベルク。標高484メートルと、国の南西に聳えるアルプス山脈に比べたら小さな丘ですがここから眺めるウィーンの街は絶景でした。

ウィーン市を取り囲む市壁が取り壊されたのはフランツ・ヨーゼフ1世の治世。リング通りとして整備が完了するまで50年以上がかかったそうですが、市壁があったころのウィーン市域と比べると現在のウィーンは随分と拡大発展していることが分かります。

果てしなく広がる市街地にばかり目が行きますが、ふと目線を近くに戻すと、葡萄畑が広がっているのにも気付きます。この後、夕食に行こうと言っていたグリンツィングのホイリゲが、ちょうどこの葡萄畑を下ったあたりにあるという位置関係です。

オーストリア秋の味覚「シュトゥルム」を堪能

突然ですが、お酒はビールとワイン、どちらがお好きですか。ビール派でもワイン派でも、両方楽しめる懐の深さがオーストリアにはあります。

国民1人当たりのビール消費量は世界第2位とか。ビール醸造所も数多く、種類も豊富なので機会があれば色々試してみたいところ。とは言え、秋にウィーンを訪れたからには、オーストリア産ワインを飲まずには帰れません。

特にこの時期しか出回らないシュトゥルム(独:Strum)は、ビール派の方にも1度味わっていただきたい飲み物です。ドイツ語圏内でも地方によって呼び名が違っていて、フェーダーヴァイサー(独:Federweißer)とか、ノイアー・ヴァイン(Neuer Wein)とか、他にも色々な言い方があるようですが、シュトゥルム、この時期しか味わうことのできない醗酵途中のワインのことです。

ちょうど、カーレンベルクの売店でもシュトゥルムが置いてあるのを発見したので早速買ってみました。これまで白ワインのシュトゥルムしか味わったことがありませんでしたがここには赤ワインのシュトゥルムもあって、これがまた癖になりそうな味です。商売上手なおじさんに巧く乗せられて、追加注文したレバーケーゼ(独:Leberkäse)。おつまみにぴったりです。一般に出回っているものは牛肉や豚肉製が殆どだと思うのですが、ここでは伝統的な馬肉製なんだよと、色々教えてもらいました。

ホイリゲでお勧めのオーストリア産ワイン

ウィーンにいくつかあるホイリゲですが、グリンツィングはその中でも最も有名で、ウィーン市中心部からも訪れやすいので人気です。特に予約などせず、なんとなく気に入った雰囲気の場所に入ってみました。

Müllers Heuriger & Weingut|ミュラーズ・ホイリゲとヴァイングート
Cobenzlgasse 38, 1190 Vienna

オーストリア産ワイン、国内で消費されることが多いためか外国に出回らないのであまり一般的には知られていないのですが、いくつかお勧めを教えてもらいました(全て白ワインです)。

・Gelber Muskateller(ゲルバー・ムスカテラー)
・Grüner Veltliner(グリューナー・フェルトリーナー)

その他、
・Rielsling(リースリング)
・Weißburgunder(ヴァイスブルグンダー)

などはオーストリア以外でも見られると思いますが、これらも美味しいと思います。滞在中、いくつか試してお気に入りのワインを探してみてはいかがでしょうか。

ホイリゲでは、雰囲気のある中庭でゆっくりと食事を楽しむことができ、とても楽しい思い出となりました。ちょっと、雰囲気がありすぎて薄暗く感じるかもしれせん。メニューを読むのも一苦労だったので、もっと明るい中楽しみたい方は早めに訪れて、暗くなる前に食事を済ませる方が良いかもしれませんね。

お役立ち情報|お勧め時期とお土産用ワイン

Grüner Veltliner(グリューナー・フェルトリーナー)

上でも挙げた、オーストリアのお勧めワインです。ウィーン市内のスーパーで見つけました。やはり現地はお手頃な値段ですね。

画像をクリックするとAmazonで商品をチェックできます。

オーストリアのワインが気に入ったという方は、是非滞在中、スーパーにも立ち寄ってみてください。上記お勧めのワインも揃っていますから、よいお土産にもよいと思います。ただやはり重たいので持ち運びが大変になるのと、雰囲気は持って買えることができないので、現地でお楽しみいただくのが一番ではあるのですが。

シュトゥルムは、醗酵途中ということで蓋がしっかり締まっていません。日本への持ち帰りは難しいのでやはり現地で楽しむのが一番です。

まとめ|秋に行くウィーン郊外観光とホイリゲ体験

ウィーン郊外には、アム・ヒンメルやカーレンベルクなど自然豊かな絶景スポットがあり、秋が深まれば森や葡萄畑の紅葉も楽しめます。グリンツィングのホイリゲでは、地元の人にも人気のオーストリアワインや秋限定の新酒シュトゥルムを味わえる、この時期ならではの食文化が堪能できます。
市内から公共交通機関で簡単に訪れることができるので、ウィーン観光の際は是非、この行程を取り入れてみてください。


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