【旅行記】長良川鵜飼|1300年続く伝統漁法と名水が育む岐阜の食文化(長良川を辿る旅1)
毎年楽しみにしている一時帰国、今年(2026)年は名古屋滞在中、岐阜へ行くことに。というのも、先日、長良川鉄道の郡上八幡〜北濃間について、将来的な存続が議論されているというニュースを目にしたため。「いつか乗ろう」と思っているうちに、その機会が失われてしまうかもしれない。そう思い、以前から気になっていた観光列車「ながら」に乗る旅を計画しました。
せっかくなら、長良川の流れをたどるように旅をしてみよう。岐阜市の長良川鵜飼から始まり、長良川鉄道で北上し最終地点北濃駅へ、石徹白で滞在し、さらに郡上八幡へ。想像以上に心に残る旅となりました。
長良川を辿る旅、第1〜4回
長良川鵜飼は、1300年以上の歴史を持つ伝統漁法です。鵜匠が鵜を巧みに操り鮎を捕る様子を観覧船から見学でき、現在も宮内庁への献上鮎を納める「御料鵜飼」が続けられています。観覧船から間近でその様子を見られることが、長良川鵜飼の最大の魅力。

旅の始まりは岐阜市長良川の鵜飼からということで、本記事では鵜飼いを十分に楽しむためのお勧め経路、是非立ち寄って欲しい施設、お食事処などについてまとめました。
長良川鵜飼へ|岐阜駅からの行き方
岐阜市で行われている長良川鵜飼、起点となるのはJR岐阜駅・名鉄岐阜駅です。鵜飼観光舟の乗り場がある鵜飼観覧船事務所へは、岐阜駅からはバスで長良橋まで約20分です。
名古屋から岐阜駅
岐阜までは名古屋起点が便利。JRであれば最速で20分程、名鉄だと特急で30分程です。名鉄の場合、特急料金は不要です。
名古屋での宿泊先をお探しの方、ヒルトン名古屋はいかがでしょうか。新しくなったエグゼクティブ・ラウンジ、是非訪れてみて欲しいです。宿泊記はこちら。
大阪・京都からは直通の特急も
名古屋発、岐阜を経由して下呂や高山、富山まで運行している特急ひだ。実は、1日に1本だけですが、大阪・京都から東海道線を通って岐阜に停車する列車(特急ひだ25号)も。
大阪を7:58(土日祝日は8:02)に発、岐阜に9:56に到着です(2026年夏時点)。朝早いのが気にならなければ、名古屋での乗り換え不要な直通列車、便利ではないでしょうか。
| ひだ25号 | 平日 | 土日祝日 |
| 大阪 | 7:58 | 8:02 |
| 新大阪 | 8:04 | 8:07 |
| 京都 | 8:31 | 8:34 |
| 草津 | 8:51 | 8:50 |
| 米原 | 9:22 | 9:22 |
| 大垣 | 9:46 | 9:46 |
| 岐阜 | 9:56 | 9:56 |
ダブルツリー・バイ・ヒルトン京都駅、京都駅への移動も楽でお勧めです。
中部国際空港から岐阜駅
名鉄線で中部国際空港から名鉄岐阜駅まで直行が可能です。空港から岐阜行きの特急を選んでください。名鉄の場合、特急料金は不要ですが、快適性を求めるなら、指定席券(ミューチケット)を買い足せば指定席車輌が利用可能なのでおすすめです。


お手洗いもあるところ、安心感も得られます。70分程で到着です。




長良川鵜飼の予約方法|観覧船の料金・申し込み
鵜飼に行くと決めたら、観覧船の予約をします。岐阜市内の旅館、ホテルに宿泊の場合は宿泊先で手配してもらえるようですが、個人で訪れる場合は、岐阜市鵜飼観覧船事務所のウェブサイトからオンラインで予約してください。予約に際し、会員登録が必要、料金は大人4200円(通常日)、5100円(繁忙日)と出ています。子供料金は大人の約半額です。
詳細はこちらの公式ウェブサイトをご覧ください。
オンラインで予約は完了ですが、乗船の手続きは鵜飼観光船事務所でする必要があります。乗船時間までに手続きを済ませてくださいね。
| (余談)因みに、自分たちが訪れたのは5月でしたが、この時は早乗りキャンペーンを利用して3500円で乗船することができました。今年(2026)のキャンペーン期間は終了してしまいましたが、来年も継続されると良いなと思います。 |
長良川鵜飼の前に立ち寄りたい|「うかいミュージアム」と河岸散歩
乗船手続きまでまだ時間があります。金華山、岐阜公園や川原町の散策もお勧めなのですが、折角川なので長良川沿いを散歩することにしました。長良橋北でバスを降り、川の右岸(下流方向を見て右手側)を歩きながら、川の流れを見つつ、向こう側には金華山、その山頂には岐阜城が聳え、とても風光明媚。


少し歩いた所に、長良川鵜飼伝承館「うかいミュージアム」を発見。金華山の目の前、川沿いに建つ低層の建物で、風景に馴染んでますよね。


| 伝承館で学んだこと要約: ・漁の間、小魚は食べているということ。喉に結んである縄、わざと緩く結んであるそうです。 ・そして、鵜の習性からペアを組むらしく、籠の中など、いつも一緒に暮らしているそうです。 ・退役後も、ちゃんと餌を貰っていて、2羽一緒に、一生を終えるまで世話してもらうそう。寿命も一般の鵜より長いとか。 |
サーカスのようなものとは全く違っていて、鵜匠さんと鵜の信頼関係あっての伝統漁法。皆さん、1300年前から続くこの伝統を誇りを持って続けてらっしゃいますね。


かなり分かりやすい展示で、鵜飼の前に立ち寄るのがお勧めです。鵜飼の予約した人は、割引料金で見学可能です。
長良川鵜飼の夕食は?観覧船では手作りお弁当がおすすめ
遊覧船に乗る時のお弁当を探してたら、「うかいミュージアム」の真向かいに良さそうな所を発見!お店の方に、鵜飼の予約していてお弁当探してると言ったら、なんと、作ってくださるそう。伝承館を見学の間に作っていただいたお弁当を受け取りに行きました。


THE NOMAD LIFE cafe
〒502-0071 岐阜県岐阜市長良45−1
乗船手続きを宿泊施設でした場合は、お弁当を付けてくれることが多いようですが、個人で予約の場合は別途お弁当は自分で手配しなければいけません。コンビニなどで手軽に買うことももちろんできますが、折角こんな風情のある観光船に乗るのだから、ちゃんとしたもの食べたいですよね。
お弁当を受け取って、長良橋を渡り、鵜飼い遊覧船乗り場へ。既に船頭さん達はお待ちのよう。


1300年続く長良川鵜飼|自然と人がつくる総合芸術
鵜飼観光船に乗ると、船頭さんから挨拶。簡単な説明のあと、少し上流の方へ向かって船が動き出しました。鵜匠さんたちの舟が出てくるまでに夕食を済ませます。さっきカフェで受け取ったお弁当、開けてみました。


手作りのお弁当、優しい味付けでとても美味でした。急なお願いだったのに短時間で、2つ、うち1つは菜食弁当で作っていただき、とても感謝。


鵜匠さんたちの舟が下りてくるのを待つ時間。手を伸ばせば川の水がすぐそこ。川面を撫でるように吹いてくる心地良い風。川の匂いが風と一緒に通り抜けていきます。踊りを見ながら歓談していると、夜の帷が降りてきました。いよいよでしょうか。


上流から鵜匠さんを乗せた鵜舟が下って来たのに合わせて、遊覧船も動き出しました。


鵜が引き上げられて鮎を吐き出すところ、バッチリ見えました。船頭さんが、鵜匠さんの舟の動きに沿うようにして遊覧船を巧みに操縦してたお蔭です。


長良川鵜飼が世界中の人を魅了する理由
鵜飼いは、1300年続いてる伝統漁法なのだそう。確かに鵜匠さんは古典の授業で見たことあるようなお姿。
豊かな河川と、そこに住む魚達、海鵜、伝統の技、その技から作られる道具類(鵜舟、松明の薪、鵜匠さんの衣装など)など全て揃って可能というのだから、まさに総合芸術の領域ですね。岸に上がってからもその感動がじわーっと広がります。

| おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 芭蕉 |
過去には織田信長といった戦国武将だけでなく、松尾芭蕉、川端康成、司馬遼太郎など文学者やなども鑑賞したという長良川鵜飼。また、実は世界的にも人気があって、喜劇王チャップリンや、英国王室のエドワード皇太子、19世紀末にはハプスブルク家のフランツ・フェルディナンド皇太子も訪れたことで知られています。現代では、駐日大使館の要人なども招待されています。
現在もその格式高い伝統は受け継がれており、御料鵜飼(ごりょううかい)で宮内庁式部職鵜匠が獲った鮎は宮内庁へ納められます。
鵜が獲った天然物の鮎、それだけでも今の時代たいそうな価値がつくため、それだけでも有難さは十分伝わるでしょうが、鵜飼いの本当の価値は人と川を軸とした豊かな関係性ではないでしょうか。
| また、イサム・ノグチの提灯を目にしたことのある人も多いのでは。戦後低迷していた伝統工芸品の岐阜提灯の活性化を関係者より依頼されたことで、200種類以上にも展開するAKARI作品群となったそうですが、その際も長良川鵜飼を鑑賞し、大変感銘を受けたということです。 「イサム・ノグチを辿る旅 – 茅ヶ崎、高松、岐阜で出会った風景」として、note記事でもまとめています。是非合わせてご覧ください。 |
長良川を下流から上流へとたどる今回の旅。この後、長良川鉄道を利用して上流を目指します。人と川の関わりがどんなふうに展開されているのでしょうか。次回は、観光列車「ながら」に乗って、美濃、関、郡上八幡を経由しながら終着駅・北濃を目指します。
お役立ち情報|岐阜で見つけた名店
水の美味しい岐阜ならではの名店を2つ紹介します。
1つ目はお蕎麦屋さんの吉照庵。
〒500-8046 岐阜県岐阜市米屋町25


2つ目は蕨餅が看板商品の和菓子屋さん、ツバメヤ。名古屋と東京にも店舗がありますが、岐阜が本店です。
〒500-8833 岐阜県岐阜市神田町4丁目13
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