【保存版】長良川鉄道ガイド|観光列車「ながら」と沿線の見どころ(長良川を辿る旅番外編)
長良川を辿る旅、全4回の連載、目を通していただけたでしょうか。岐阜市では1300年以上の歴史を持つ長良川鵜飼いを堪能し(長良川を辿る旅1)、念願だった長良川鉄道に乗って沿線の絶景を堪能しました(長良川を辿る旅2)。終点、北濃駅から石徹白(いとしろ)へ移動し、白山中居神社を参拝。翌日は長瀧白山神社にも足を延ばし、白山信仰の歴史に触れました(長良川を辿る旅3)。そして、旅の締めくくりには、水の城下町、郡上八幡では風情のある町並みを散策しました(長良川を辿る旅4)。
これまで紹介してきたように、長良川鉄道は、清流・長良川に沿って岐阜県美濃地方を走るローカル線です。沿線には美濃市や関市、郡上八幡、北濃など、途中下車して訪れたい町が数多くあります。本記事では、沿線の見どころに加え、「ながら」を満喫するモデルコースや目的地別の列車の選び方、お得なきっぷまで、旅の計画に役立つ情報をまとめました。
長良川を辿る旅、第1〜4回
長良川鉄道沿線、主な見どころ
岐阜県美濃地方を縦断する長良川鉄道。この地域は古くから、ものづくりの盛んな地域です。長良川鉄道沿線では、美濃和紙や関の刃物をはじめ、世界的にも高く評価される伝統工芸品が数多く受け継がれています。
美濃市|美濃和紙とうだつの上がる町並み
美濃市の有名な工芸品といえば美濃和紙。この地域では古くから原料となるコウゾ(楮)が盛んに栽培されていたそうです。江戸時代からは特に生産に力をいれ、長良川とその支流の板取川からの豊富な水を利用して美濃和紙が作られたそうです。
また、世界的に人気の照明「AKARI」シリーズにも、美濃和紙が使われています。彫刻家イサム・ノグチは1951年に岐阜を訪れ、美濃和紙を用いた岐阜提灯の美しさと技術に感銘を受け、「AKARI」シリーズを生み出しました。

うだつの上がる町並みは、江戸時代に和紙の商売で財を成した商家の建物が立ち並んでいて、郡上八幡とはまた違った豪勢な雰囲気が感じられます。長良川鉄道美濃市駅から徒歩15分です。

関市|世界に知られる刃物の町
刃物の町として有名ですね。貝印は早くから海外への展開もしており、ロンドンの老舗百貨店はロッズにも売り場があったのを見たことがあります。
観光案内所も併設している、地域交流施設「せきてらす」へまずは訪れてみてはいかがでしょう。関鍛冶伝承館や刃物会館では、関の刃物の歴史や製造技術について学ぶことができます。

「せきてらす」へは、長良川鉄道「せきてらす前駅」から徒歩3分です。
美濃加茂市|中山道太田宿
ものづくりとは少し離れますが、江戸時代からの町並みという点では、中山道の太田宿も観光施設として整備されています。下記の記事でも触れているので、合わせてご覧ください。
【旅行記】長良川の流れを辿って|観光列車「ながら」で北濃駅へ(長良川を辿る旅2)
観光列車「ながら」を満喫するモデルコース
今回、長良川鉄道を利用することを目的とした旅を計画するにあたり、入念に下調べをしました。それぞれの観光地や、施設からではばらばらの情報しか得らることができず、実は、計画を立てるのにかなり手間取ったんです。「ながら」を利用したい方、沿線の町を訪れたい方、それぞれの目的に合わせたお勧めのモデルコースをまとめました。
A「ながら」往復利用で日帰り旅行がしたい
10:45発、1号ランチプラン、またはビュープランに乗車して美濃太田駅発。郡上八幡駅には12:16に到着。
その後、14:13、郡上八幡駅を出発する2号スイーツプランまたは、2号ビュープランで美濃太田へ戻る(15:50着)。
| <特徴> ・ランチプランとは言うものの、実質、食事は午前中に列車内で提供されます。お食事を楽しむため、朝食は軽めにするのが良いのでは。 ・食事が不要という方や、予約でいっぱいだった場合は、ビュープランでの申し込みが可能かもしれません。空席はオンラインでも確認できます。 ・復路出発まで2時間程あるので、郡上八幡市内観光も可能ではありますが、できることはかなり限られます。 ・帰りをスイーツプランで予約された場合は、食事が続くので郡上八幡市内での飲食は控えて、食べ物はお土産購入に集中するのがいいかもしれません。 <お勧めの列車組み合わせ> 1号ランチ・2号スイーツセットプランであれば往復での予約となり、割引価格になっています。 こちらの公式サイトをご参照ください。 |
B「ながら」を往復利用して1泊旅行がしたい
B-1.人気の郡上八幡で宿泊の場合
10:45発、1号ランチプラン、またはビュープランに乗車して美濃太田駅発。郡上八幡駅には12:16に到着。
翌日14:13、郡上八幡駅を出発する2号スイーツプランまたは、2号ビュープランで美濃太田へ戻る(15:50着)。
| <特徴> ・郡上八幡で丸一日ゆっくり観光できます。 ・ただし、「ながら」の運行日を確認してください。土日で運行していることが多いので、例えば、土曜日に出発、翌日曜日に美濃太田に戻る、という予定になると思います。 <お勧めの列車組み合わせ> 1号ランチ・2号スイーツセットプランは、1泊2日旅行でも予約可能です。 こちらの公式サイトをご参照ください。 |
B-2郡上八幡以北で宿泊の場合
10:45発、1号ビュープランに乗車して美濃太田駅発。郡上八幡駅には12:16に到着。その後、郡上大和、美濃白鳥、白山長滝駅と停車し、最後、北濃まで運行しています。
| 美濃太田 | 郡上八幡 | 郡上大和 | 美濃白鳥 | 白山長滝 | 北濃 | |
| ビュープラン | ||||||
| 到着時刻 | 12:16 | 12:34 | 12:49 | 12:59 | 13:02 | |
| 発車時刻 | 10:45 | 12:22 | 12:23 | 12:52 | 12:59 | |
| ランチプラン | ||||||
| 発着時刻 | 10:45発 | 12:16着終点 | ー | ー | ー | ー |
*2026年6月時点。
*最新の時刻は鉄道会社で確認してください。
*主要駅のみ抜粋しました。
| <特徴> ・ランチプラン利用の場合は、ランチプラン車輌が郡上八幡止まりなので、ビュープラン車輌に乗り移ることで終点北濃まで旅が続けられます。 ・1日目をランチプランで移動の場合、2日目は、付属する全線乗り放題切符が利用可能です。 <お勧めの列車組み合わせ> 滞在先でしっかり時間を取るためにも、往路と復路、別々に予約するのがよいのではないでしょうか。 (往路)1号ビュープラン ランチプランは郡上八幡駅止まりですので、ビュープランをご利用ください。 ランチプランとビュープランを組み合わせることも可能です。その場合は、郡上八幡駅でビュープラン車輌に乗り移ってください。ビュープラン車輌も別途予約が必要です。 (復路)2号ビュープラン 終点美濃太田駅まで運行しています。詳細はこちらから。 |
目的地別、列車の選び方
長良川鉄道沿線には、それぞれ異なる魅力を持つ町が点在しています。美濃太田、関、美濃、郡上八幡、白山長滝、北濃。今回の連載を通して、訪れてみたい町を巡ってみてはいかがでしょうか。
石徹白へ行きたい
白山信仰の歴史に触れたい方には、白山中居神社へも訪れることのできる石徹白での滞在がお勧めです。
【旅行記】石徹白と白山信仰を訪ねる|白山中居神社・長瀧白山神社を巡る(長良川を辿る旅3)
長良川鉄道利用で石徹白へ行く場合、終点北濃駅でデマンド乗合バスに乗り換えが必要です。デマンドバスは、事前予約が必要です。乗車1時間前までに電話で運行会社(白鳥交通)に予約してください。バスは1日3便のみ、日曜日は運休です。第1便に乗る場合は前日の17時までに予約が必要です。
| 北濃 | 6:05 | 12:30 | 17:50 |
| 石徹白 | 6:35 | 13:00 | 18:20 |
帰りのバス時刻表は下記の通りです。
| 石徹白 | 6:50 | 13:20 | 18:35 |
| 北濃 | 7:20 | 13:50 | 19:05 |
*2026年6月時点。
*最新の時刻はバス会社で確認してください。
*主要停留所のみ抜粋しました。
| <特徴> ・バスは、長良川鉄道との接続も可能な運行していますが、残念ながら、「ながら」との接続までは考慮されていないようです。 ・ゆら〜り眺めて清流列車が、北濃駅12:06着ですので、これに乗れば12:30のバスには間に合います。「ながら」の北濃駅到着は13:02と、バスの出発後です。 ・帰りは、石徹白を13:20発のバスに乗れば、14:05北濃駅発のゆら~り眺めて清流列車に間に合います。 |
関や美濃を散策したい
乗車時間が短めなので、「ながら」の場合はランチプランではなく、ビュープランを選択してください。
美濃市駅までは観光列車ではない、普通列車の本数も多く、乗車時間も美濃市駅まで行ったとしても美濃太田から30分です。
郡上八幡を訪れたい
上記観光列車「ながら」もお勧めですが、思い立ったときに行きたいという方もいるのでは。普通列車を利用して美濃太田駅から日帰り往復するのであれば、1日乗車券(2700円)を買うと若干お得です。
郡上八幡へ行く方にお勧めのお得な切符
1日乗車券
長良川鉄道全線が1日乗り放題の1日乗車券の価格は、2700円です。
美濃太田〜郡上八幡の運賃は片道1380円、往復2760円。
途中、関や美濃などに立ち寄るなら、1日乗車券がお勧めです。公式サイトをご参照ください。
一日郡上八幡クーポン
郡上八幡博覧館入館券、郡上八幡城入城券もついた「一日郡上八幡クーポン」、価格は3140円です。公式サイトをご参照ください。
郡上八幡博覧館では、郡上踊りの練習もできるようですよ。
| 美濃太田〜郡上八幡往復2760円 郡上八幡博覧館、郡上八幡城共通券750円 したがって、別々に購入の場合、3510円です。 |
まとめ|長良川鉄道は途中下車すると旅がもっと楽しい
長良川鉄道は終点の北濃を目指すだけでなく、美濃市や関市、郡上八幡など、途中下車しながら旅を楽しめる路線です。「ながら」を利用する場合も、1泊2日にすると沿線の魅力をより深く味わえます。清流に沿って走る長良川鉄道だからこそ出会える風景や町があります。ぜひ途中下車しながら、自分だけのお気に入りの町を見つけてみてください。
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