【旅行記】今、アテネが面白い – 街歩きで見つけたお気に入りの店5選
夏休み、大好きなギリシャに戻って来ました。昨年の夏休みはスペイン、マヨルカ島で過ごしたため、ギリシャを訪れるのは2年振り。ギリシャの魅力、それは島毎に特徴があること、旅先で出逢う人情味溢れる人々、それとおもてなしの心ではないでしょうか。
旅行記前篇(この記事です)では、多くの旅行者がギリシャ旅行の拠点に訪れるアテネを特集しました。これまでのアテネ滞在で心に残った場所も、良い機会なのでまとめて記事にしています。
旅行記後篇では、アテネからの島巡りで人気のハイドラ島、そしてスペッツェス島の紹介をしたいと思います。アテネのピレウス港から島への行き方や、お得な乗船券の買い方なども書いているので、是非、後篇も合わせてどうぞ(現在鋭意執筆中です)。
ギリシャ旅行記
ロンドンからアテネへ|英国航空で3時間半
ギリシャの玄関口アテネへは直行便で3.5時間ほど。いつも通り、ヒースロー空港からブリティッシュ・エアウェイズ便でした(カタカナで書くと長くなるので、以下、英国航空としますね)。誕生日といういことで、ビジネスクラスです。英国航空の欧州内ビジネスクラスについては、こちらで詳細解説しています。
【旅技】ブリティッシュ・エアの欧州内ビジネスクラスに乗る価値は?|座席・ラウンジ・機内食を徹底解説
少し前まで、アテネは滞在するに値しないなどと言われ、実際、夏の時期は島へ向かう旅行客にとっては単なる経由地であることが多かったのですが、近年はその印象も大分変わってきたように思います。
本記事では、現地友人お勧めも交えながら、アテネの魅力をご紹介したいと思います。アテネが初めての方はもちろん、何度か目の方も、新たな発見があると思います。
なぜ、アテネが今面白いのか
ギリシャへの旅行客は、夏の間(5月終わりから9月始め頃)に集中していて、その多くはエーゲ海の島々が目的地。
かつては、島へ移動する前に立ち寄るだけの街、敢えて長く滞在する価値はないと言われることの多かったアテネ。ところが、その評価も随分変わったように思います。
2018年、17年振りにアテネを訪れて以降、数年おきに訪れていますが、来る度に新しい発見があるんですよね。地区によっては、2000年代始めにベルリンで感じたのと似たような雰囲気があって、この周辺はかなり自分好み。アテネを訪れるなら今が旬かもしれません。
アテネ空港に着いたらその足で立ち寄りたい「Terkenlis」
空港到着後、多くの人はそのまま地下鉄やバスで市中心部へと移動すると思うのですが、その前に!空港のターミナルビルにもあるテルケンリス(Terkenlis)という洋菓子屋さんに立ち寄ってみてください。



ここでのお勧めは、ツレキ(Tsoureki)というギリシャのパン。伝統では復活祭の頃に食べる季節のパンなのだそうですが、実は年中買えます。マスティハという、ギリシャのスーパーフードが練り込まれていて、独特な食感が癖になるんですよね。チョコレートがけのものや、栗のジャムが練り込んであるものもあるんですよ。まずは普通のツレキを試してみて、気に入ったらこれらのツレキも是非賞味してみてください。
テルケンリス(Terkenlis)、ギリシャ北部のテッサロニキが創業地らしいのですが、実はアテネ市内にもいくつか店舗があります。公式サイトで店舗の情報が確認できます。
| マスティハとは マスティハという、ギリシャのスーパーフードについて聞いたことがあるでしょうか。その成分はというと、天然樹脂。効能は、強力な抗菌・殺菌作用、抗炎症作用、健胃作用と様々。ギリシャでは化粧品としても加工されていますが、食品に混ぜて普通に摂取しています。 街角でアイスクリーム屋さんに入ったら、是非、マスティハ入りのジェラートを頼んでみてください。マスティハならではの食感にハマること確実です。 |
ギリシャの自然派コスメを探すなら「Naxos Apothecary」
夏のギリシャ旅行で必須品と言えば、日焼け止め。顔用と体用で分けていますが、ここ数年ずっと使い続けているのがギリシャの自然派化粧品、コレス(Korres)から出ている商品。人体には勿論だけど、日焼け止め・オイルは海にも入るので環境に負荷の少ないものを選んでいます。



アテネ中心部には直営店もありますが、ギリシャ国内であれば薬局でだいたいコレスの商品は見かけます。
今回行ったのは、ナクソス・アポテカリー(Naxos Apothecary)というお店。コレス以外にもギリシャ発の自然派化粧品や香水、石鹸、薬草、植物の精油などが置かれています。上階では実際にハーブのお茶を飲むこともできるので、是非時間をとって訪れてみてください。お勧めは、ギリシャ産、山のお茶(mountain tea)です。シソ科シデリティス属(Sideritis)というそうです。温かくしても冷たくしても美味しい、香りのよいお茶で、ギリシャに行くと毎回お土産に買って帰ります。
アテネの夜に訪れたい「Baba au Rum」
アテネに行きつけの(と言っても、来れて年に1回なのですが)バーがあって、今回もやって来ました、ババ・オ・ラム(Baba au Rum)。久しぶりに来てみたら、軽食も始めたそうです。


開店と同時に入店、アテネ再訪を祝って乾杯しました。世界中から集められたラム酒が豊富に揃っていて、ラム好きの方には是非訪れて欲しいお店です。ラムのことなんてよく分からない、という方でも、どうぞご安心を。実は自分もよく分かっていません。50〜60年代を彷彿とさせる内装がとてもお洒落なので、雰囲気だけでも充分楽しめますよ。



ババ・オ・ラムですが、The World’s 50 Best Barsという、世界最高のバー50選を紹介するインターネット上情報サイトでも上位に選ばれていて、2025年はLegend of the List Award(リストの伝説賞)を受賞したそうです。
パルテノン神殿を眺めながら一杯|屋上バー「Bios」
アテネに来たからには絶対に外せないのが、パルテノン神殿。
市内各所から見ることができますが、夜風に当たりながら白亜の神殿を眺めるなら、と、アテネに詳しいギリシャ人の友人が教えてくれたのはここ「Bios」。


日中、外を歩き回っていると久々の暑さでやられそうになりますが、日が沈むと大分過ごしやすくなります。照明を浴びて暗闇に浮かびあがる神殿はまた格別の美しさ。


一杯飲んでいたら、友人が到着したので、夕食に出ることにしました。
| 旧工業地区に広がる、新しいアテネの風景 この辺りは、アテネの中でもベルリンっぽさを感じた場所。 調べてみたら、アテネの旧工業・労働者地区が文化地区へ転換している場所なのだそう。 しかし1970年代以降、産業の衰退とともに空洞化し、工場、倉庫、空き地などがかなり残りました。安価な家賃や不動産価格に惹かれた芸術家たちが入居して、いわゆるジェントリフィケーション(住民層の高所得化と、それに伴う家賃・不動産価格の上昇)が進行。古い建物を利用したお洒落なバーや、クラブ、レストランなどに生まれ変わっています。 |
地元で人気のギリシャ料理店「Seychelles」
友人が予約してくれていたのは、biosから徒歩15分程の場所にある人気のレストラン「Seychelles」。ギリシャ各地から選んだ食材を使い、伝統的な家庭料理や郷土料理をベースにしながら、現代的な感覚を取り入れた料理がうりだそう。
地元の人にも人気が高く、広場に面した屋外席は満席です。


ギリシャ各地のチーズや野菜、肉料理、手打ちパスタなど、お勧めの料理を友人にお任せで何皿か注文してもらいました。自家製のカヴルマ(保存肉)を使ったパッパルデッレは特にお勧めだそう。




ギリシャ料理、ロンドンでもたまに食べることがありますが、やはり現地でいただくのが一番(それはどの国の料理についても言えることなのでしょうが)。ここのレストランは観光地化していない場所にあり、その分本格的なお料理が楽しめました。
今こそ訪れたい街、アテネ
アテネに初めて来たのは2001年、当時、通貨はドラクマでした。2004年のアテネ五輪に向けて街は改造中で、地下鉄などの工事が盛んに行われていたのを覚えています。
2009年には新アクロポリス博物館が開館。アテネ観光に、パルテノン神殿と並ぶ観光の目玉ができました。



2015年前後の経済危機を乗り越え、今や新しいホテルや飲食店が次々と開業。若者が牽引するかたちで、古くからの地区が再興しており、近年、ますます目の離せない街に生まれ変わってきていると思います。2000年前後のベルリンにあった雰囲気を、ここアテネで感じることができるとは思ってもいませんでした。
古代ギリシャから続く歴史と、今まさに変わりつつある街の姿。その新旧が入り混じるところも、アテネの面白さだと思います。是非、時間をゆっくりとって街を歩いてみてください。
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